父島到着からホテルまで
いよいよ父島に到着です。到着の1時間前にアナウンスがあり、下船の準備をするように促され20分前には特等室や特1等室の乗客は船の下船口に集合するように船内放送があります。
小笠原に上陸して思ったのは暖かい。(まあそれを求めて来たからあたり前と言えばあたり前なんですけどね)港では父島中のホテルや旅館のスタッフが各々のお客さんを待っていて荷物を預かったりしていました。私が泊まる予定の宿は港のすぐそばのハートロックヴィレッジだったので港で荷物だけを預かってもらい、徒歩でホテルに向かいました。
ホテル
今回、宿選びの過程でハートロックヴィレッジとホテルホライズンが候補にあがったのですが港に近いという理由でハートロックヴィレッジを選びました。結果、大成功だったと思います。というのも父島の中心部は ハートロックヴィレッジのある 大村地区で、スーパー、飲食店等が集中しているからです。父島に24時間営業のコンビニは無く、スーパーも私が滞在していた時は夜7時~8時の間には閉まっていました。大体、昼のツアーが終わるのが午後3時〜午後4時だったので余裕を持って買い足しに行くことができます。
一方ホテルホライズンでは送迎バスを出してくれるみたいですがやっぱり自分の好きなタイミングで島の中心部に出かけることができるのは大きなメリットだと思います。ハートロックヴィレッジに泊まって大満足だったのでかなり偏った内容になっているの反省してホテルホライズンの良いと思う所を書いていこうと思います。
ホテルホライズンの目の前には扇浦海岸という美しいビーチが広がっています。私はツアーからホテルに戻る道中で扇浦海岸を通ったのですが夕日と白い砂浜が非常に美しかったです。また亀の産卵も見ることができるそうです。
美しいビーチと景色を求めるなら扇浦地区にあるホテルホライズン
陸のツアー
半日ツアー
父島に到着した日の午後に行ったツアーです。
父島の絶景スポットや戦跡を巡る内容でした。
ナイトツアー
ナイトツアーには星を鑑賞するスターツアーと固有種であるオガサワラオオコウモリが木の実を食べるところを観察するツアーの2種類のツアーがあります。私が参加したのはオオコウモリのツアーでした。
普通のコウモリは洞窟に生息しているため視覚や聴覚が退化しているのに対して、オオコウモリは地上に生息しているので視覚や聴覚が退化せずに残っているそうです。そのためガイドさんはオオコウモリを刺激しないように赤いライトを使ってオオコウモリを探していました。
で、結局参加したツアーでオオコウモリが食事する所をみることができたのかというと。出来ませんでした。残念です。というのも、そもそもオオコウモリは島に400匹しか生息していないそうです。そのため、父島という小さな島であっても見つけるのは難しいのかもしれません。だがしかし、ここでがっかりさせたままでいないのが世界自然遺産、父島です。オオコウモリを見ることはできませんでしたが、代わりに絶滅危惧種の鮫、シロワニを見ることができました。
陸のツアーはこの他にもハートロックに登頂するツアーや父島の森を探索するツアーがありました。今度、父島に来た際に体験してみたいです。
海のツアー
南島上陸や海上ツアーは波が荒いと基本的に中止されます。今回、私の旅行の日程ではほとんどの会社が海上ツアーを中止したため、「南島に上陸できないのかな」と思い残念に思っていました。
しかし船体が大きい、ピンクドルフィンと小笠原観光有限会社は船を出すことができるという情報を宿で入手し、急いで電話、まずは大手の小笠原観光に電話をするが即、満席と断られました。「今日もだめかな」と思いながらピンクドルフィンに電話すると意外なことにOK。普通の会社は受付電話が固定電話なのですがピンクドルフィンは携帯電話なのでそこに一抹の不安を感じながらも集合場所に到着。
定刻通りに出港し荒れている海を切り抜け、くじらの観測地点に到着し、船に乗っている乗員とお客さんで協力しながらクジラをさがします。10分後くらいに「あ、いた」という声が私の見ていた反対方向から聞こえ、すぐに私もそちらの方向を見るとクジラの尾の部分が海に沈み込んでいる所を見ることができました。その後、同じ海域に20分ほど滞在しクジラを探しましたがくじらは出てきてくれませんでした。船長の「このくじらは恥ずかしがり屋だ。次に行きましょう。」という言葉とともに、この海域を離れ、次のスポットにいきました。その道中、イルカの群れを発見、水族館よりも近い距離でイルカを見ることに成功(大袈裟な表現でなく)感動しました。
その後、南島に到着し、探索。
その後、南島の湾の中で昼食、お客さんが各々持ってきた弁当を食べました。その際、うれしいことに船内ではお茶とコーヒーのサービスがありました。
昼食を食べた後は魚の観察スポットに移動。船中央にある海中を見ることのできる窓でたくさんの魚を観察し、港に戻ってきました。(魚を観察している間、海で泳ぐことを希望した人はウエットスーツを借りて泳いでいました。)
父島には沢山のツアー会社がありますが、基本的にどのツアー会社も料金は同じか似たような設定なので一番個性的で工夫に富んだなツアーに参加したい人には今回私が参加したピンクドルフィンがオススメだと思います。(あくまで個人の主観的な意見です。)
参考までに注意事項を書いておきます。
波が少し荒い時でもツアーは行なわれますが、その時はとんでもなく船が揺れます。酔いやすい人は酔どめが必須です。酔いやすく無い人も酔いどめ必須だと思います。実際私が参加したツアーでは参加者の半分近くが最後の方になると船酔いでぐったりしていました。特にお年寄りやお子さんは注意してください。
小笠原グルメ
島寿司
寿司種を薄く切り醤油主体のたれに軽く漬けて醤油漬とし、砂糖でやや甘味を強くした酢飯で握る。この際、ワサビの代わりに練がらし(粉がらしを練ったもの)を使うのが特徴である。なお、伊豆大島では練りがらしではなく、醤油主体のタレに青唐辛子を加えており、その寿司種の色から「べっこうずし」とも呼ばれる。(Wikipediaより)
父島にも島寿司の文化はあるので頂くことにしました。小笠原ではサワラを寿司種にしているそうです。感想としては普段食べているお寿司よりもシャリが大きめで食べ応えがあり、甘くておいしかったです。ちなみに今回お邪魔させてもらったお店の名前も島寿司でした。
亀のお刺身と煮つけ
亀のお刺身の味は歯ごたえのあるカツオのような味でした。(ショウガが効いたのかな)亀の煮込みは貝の肝のような味でした。亀の油がバターのような風味でした。
美味しかった店
父島にはそれほど多くの飲食店があるわけではないですが今回の旅で美味しかったお店を紹介しようとおもいます。
洋風居酒屋CHARA
常に繁盛しているお店でした。店内もおしゃれで個室もあります。出来れば予約したほうがいいかもしれません。居酒屋ですが子供連れでも楽しめるとおもいます。
まぐろのかつと白子の天ぷらが美味しかったです。
父島から東京へ
父島から東京に帰る際には島の人達が見送ってくれます。島の人たちの見送りを見たい場合は小笠原丸の6デッキ、7デッキに急いで行きましょう。すぐに多くの乗客で埋まってしまいます。
参考~1月の小笠原で泳げるのか
結論としては十分泳げるとおもいます。実際に水に足のすねまで浸かりましたが体感の水温としては温かめの水風呂みたいな感じの水温でした。実際に泳いでいる人もいました。
まとめ
今回、はじめて父島に行ったのですが、すっかり父島の魅力に取り込まれてしまいました。なんといっても暖かい気候、美しいビーチ、そして島だからこその人の身近さ。帰りの船では多くの乗客と顔見知りになっているというのも不思議な体験でした。何とも言えない不思議な魅力のある小笠原諸島を訪れてみてはいかかがでしょうか。
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