コロナ禍で海外旅行に行くことが難しいなか少しでも暖かくて、異国情緒のある場所に行こうと思い小笠原に行きました。これから小笠原に行こうと思っている方々の参考になれば幸いです。
小笠原丸
小笠原諸島は30余りの島々で構成されています。東京から直接いくことのできる島は父島のみで母島に行きたい場合は父島からまた別の船を乗り継いで行くことになります。(父島~母島間は船で2時間)また、父島には空港がないので船で行くしかありません。所要時間は24時間です。
船室の様子
今回、私が利用した船室は1等室と特1等室でした。それぞれの船室を利用した感想、レビューを書いていきます。
一等室
一等室に最初に入った時、思っていたよりも小さな船室で、少し残念でした。まあ船室の狭さはそのうち慣れるから航海中はそれほど問題になりませんでしたが船室の狭さよりも遥かに問題なのは部屋にトイレ、洗面台、シャワーが付いていないことです。特にトイレが部屋に無いのは思った以上につらいことでした。(もちろん予約をした時には一等室の室内にトイレが無いことは分かって予約していたのですが、予約当時の私はいつでも、部屋着のままでトイレに行けることの快適さに気づいていませんでした。)正直、一等室は中途半端な船室だなと思いました。料金も一つ下の特二等寝台より1万円以上高いですし、完全なプライベートが確保されるわけではないので。
特一等室
行きの船でトイレの重要性に気づいた私は父島につくと真っ先に父島の小笠原海運事務所に行き、帰りの船室のグレードアップを試みました。運よく特一等室にキャンセルが出たので予約することが出来ました。
特一等室は一等室とは違って部屋を開けた時の圧迫感が全くありません。またトイレも洗面台もお風呂もついてます。ちなみに一等室の時は共同利用のシャワー室があり、そこで体を流しました。(後述)アメニティも充実しており、パジャマもついてきました。一等室と比べて快適さは段違いでした。ただ、13000円ほど追加料金を払えば特等室に泊まることができるのでお財布に余裕があり予約を取ることが出来れば特等室に泊まることをおすすめします。特等室では無料で利用できるマッサージチェアやドリンクサーバーのある専用ラウンジや専用デッキを利用できます。ただしベッドの選択肢がキングサイズベッド1台しかないのが玉にきずですね。
船内の食事と過ごし方
船内での食事
基本的に船内の食事は高いです。
そのため東京発父島行きの船に乗る人の多くはお弁当を買って準備している人が多かったです。中にはビールを1ケース持っている人や、2リットルの紙パック入り焼酎を持ち込んでいる人もいました。また帰りの船では父島のレストランや食堂にお弁当を予約し食べている人も多かったです。(父島を出港する日に予約しようとしても予約出来ないことも多いみたいなのでお弁当をテイクアウトしたいのであれば早めに予約しましょう。)
個人的に一番おいしかったのはヒレカツカレーライスでした。カツはさくさくで大きく食べごたえがあり、カレーも甘すぎず、辛すぎず、おいしかったです。
船内での過ごし方
東京湾の外に出ると基本的にテレビは映りませんし、電波も入りません。船の中では船内放送で映画が流されていますが何故か画質が悪いのと見たことないようなタイトルの映画が延々と繰り返しリピート上映されてます。それ故、乗船する前に映画をダウンロードしておく、あるいは小説等の時間をつぶせるものを持ち込んだ方がいいかもしれません。
船内の施設
展望ラウンジHana-jima
展望ラウンジHana-jimaは誰でも入ることができます。ラウンジとは言っても、喫茶店に近いと思います。(船内は喫煙室を除いて禁煙です。)ジュース、アルコール、軽食が売っています。
何も注文しないで座っているだけでもokです。船に乗っている間ずっとここに座っている人もいます。窓際の席は人気なのですぐに埋まってしまうので座りたければ早めに確保しましょう。
ミニサロン南島
船の端の奥深くにある施設です。無人の施設かつ周りに客室もないため、宴会が開かれてました。アイスクリームの自販機はここにしかなかったとおもいます。
シャワー室と洗面所
シャワー室は上の写真のようなシャワーが3つ並んでいました。私は早めにシャワーを浴びに行ったので誰もいませんでした。ドライヤーが一つしかなかったので、そこは注意してください。
キッズルーム
コロナで閉鎖されてました。
ペットルーム
ペットも一緒に乗船できるみたいです。
喫煙室
スカイデッキ
甲板にあがり星を見ることが出来ます。外洋に出ると明かりがないので星を沢山みることができます。ただ風が非常に強く当たるので、寒いです。
給湯室
電子レンジも一か所だけあります。
小笠原丸に乗った感想
本土に生きていると基本的に船にのることは少ないと思います。はっきり言って船は遅いですし電波も入りません。ただ、だからこそ都会の喧騒から離れて自分を見つめなおしたり、家族とゆっくりと過ごしたり、船の中での新たな出会いがあるのかもしれません。不便かもしれないけど贅沢な時間を小笠原丸は提供してくれるのかもしれません。皆さんも機会があれば乗船してみて下さい。
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